ど天然のAT相棒れあから回ってきました
4年AT#65田中みずき(れい)です。
れあとは、いつも支え合い励まし合った戦友であり、中学時代からのアクション映画友です。
2人でF1を見に行き、感化された次の日の1on1は一層爆速でした。一緒に苦楽を乗り越えた大切な存在。
そんなれあの熱いバトンを受け取ったので、その熱を絶やさないよう、最後のブログを記していこうと思います。
まずは、今シーズンも学習院大学ラクロス部女子を応援してくださった皆様、本当に皆様のご支援、ご声援があって24年ぶりにFINAL4進出を成し遂げられたと思っております。この場をお借りして感謝申し上げます。
私からは4年間ラクロスを通して学んだこと、そして下級生に伝えたいことなど、「技術」と「組織」2つの面から自分にしか残せない言葉でこのブログに捧げようと思います。
最後まで読んでいただけると幸いです!
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【技術面】
FINAL4日体戦当日。
終わりの笛が鳴った瞬間皆は何を思ったでしょう。
おそらく全員が日体に負けて悔し涙を流し、
全てを捧げたFINALへの道が途絶えた瞬間でした。
さやは過呼吸になりそうなほど泣いていたし、住(りず)は「笑って終わろう」とみんなに声をかけて、泣かせることを言っていました。
頑なに泣かないゆりあの目も少し潤んでいて、
スタンドに必ずいてくれる家族やまやさんたちも自分ごとのように泣いてくれていました。
もちろん私も泣きました。
でも微かに悔し涙を流す当事者になりきれない自分もいました。そんな自分に対しても、涙が出ました。
この4年間ラクロスは本当にきついものでした。
小中高硬式テニスで活躍できていた分、人生で初めての大きな挫折だったと思います。
1年生の頃は西戸山の端っこでしんみと泣きながら1on1をし、
2年生は終わりの見えない怪我と闘いながら、ひたすら一部昇格のために身を削り、大号泣をして一重になりながらカメラマンをした記憶もあります。
3年生はベンチにずっといながらも、グラウンドとベンチエリアを隔てるたった4mの壁が越えられないまま終わりました。
そして4年生。今年の6月までBから抜け出せませんでした。
自分は組織幹部の立場として、前に立つ機会がたくさんあって、発言や指示を出す機会がたくさんあるというのに、プレーが伴っていないことがあまりにも情けなく、放心状態でグラウンドに向かうことも多々あったと思います。
春合宿で遠くに見える同期の66を眺めて、でもBで慕ってくれる後輩の前で泣くわけにもいかず、ただ無心でボールを追いました。
毎日毎日お風呂場で泣いて顔を洗ったのは今でも忘れない思い出です。
ただ、泣いた記録をここに残したいわけではありません。
この辛かった日々の中にも、忘れられないくらい嬉しかった瞬間があります。
1年生のウィンターで AT1枚目で出れたこと。
Aの練習試合にしんみと一緒に呼ばれたこと。
2年生の初リーグ戦で、まやさんからのパスを受けて点を決めたこと。
3年生で怪我が良くなりすずさんとラントレを完走できるようになったこと。
4年では、Aに上がり、住(りず)が一緒に闘うよと電話をくれたこと。
日大戦でQの入りからさやに名前を呼ばれて、1部で闘えたこと。
リーグでプレーしていてもボールを受けることが全く怖くなくなったこと。
あやながとってくれる精度で常に自信をもらえたこと。
マネージャーという目線から、えみが上手くなったね、動きいいじゃんと褒めてくれたこと。
4年として情けない弱音でも、らいが話を聞いてくれたこと。
必ず闇の中にも希望の光はあります。
そしてその一瞬の希望のために、闇をもがく必要があるんです。
今苦しんでいる人、悩んでいる人
ラクロスを楽しめていない人へ
絶対に諦めないでほしい。
妥協って誰にでもできるけど
今ある環境にしがみついて続けることって、おそらく限られた人にしかできません。
敵は誰でもない、今日の自分です。
同じポジションの一枚上の先輩、後輩でもなく
次戦う相手校でもない。
今日の自分に勝てば、明日の自分は少し強くなっていて、
それを繰り返せば、どんな相手でも倒せます。
今日自主練行こうかなとか、筋トレ明日でいっかとか、その逃げが自分を後で苦しめます。
そしてなにより「自己分析」を大事にすること。
何が得意で何が苦手か。
何を伸ばせば試合に出て活躍できるか。
これは何度もさやと話して考えさせられました。
朝オフの日に、れいは自主練に必ずいるイメージだと、色んな人に言っていただきましたが、下手な分誰よりも自主練をしなければならないという義務感がありました。
ハルさんがたくさん教えてくれたシュートのバリエーションや、まめさんの時代から数えきれないほど打ったシュー練のおかげでシュートは上手いと言われるようになったし、壁打ちに行けば行くほど安定率が上がりパスキャの精度には自信がありました。
でも、自分の課題であるIQを伸ばさなければ、チームでは活躍できないとわかっていました。その伸ばし方が下手だったかなと振り返って思います。
もちろんIQに関して努力が足りなかったとは思いません。
色んな先輩やコーチを誘ってビデオ見をしたし、上手い人のプレーを見て真似たり、、、
ただ「満足するまでの努力」とは程遠く、どこかで辛いことから逃げていたのかもしれません。
これはチームの結果も同じで、最終的に目標に達せなかったのは、どこか少しでも「満足するまで努力」できなかった部分があるからだと思います。
自分に足りていないことや、苦手なことに向き合うのには勇気がいるけど、
その殻を破って向き合い続けて、満足できると自信を持てる人だけが、目標を達成できるのでしょう。
その上で苦手なことを明確にする「自己分析」は、大事な一つのキーワードだと学びました。
これらの思い出を振り返ると、この4年間で色んな涙を流したなと思います。
悔し涙
自分への怒りの涙
不甲斐無さから出る涙
焦りの涙
そして、嬉し涙。
勝った瞬間込み上げる熱い涙。
どんな涙を流すかは自分次第。
後輩たちには、最後後悔や、悔し涙を流して終わって欲しくない。
達成感や嬉し涙を流してほしいです。↓

そろそろ森山が長いよ~と文句を言いそうなので組織について語りたいと思います。
(最近その日常も無くなって寂しいです)
【組織面】
特に組織に力を入れた25チーム。
24年ぶりにここまでこれたことは、技術面だけではなかったと思います。
毎日明確にこれ。という仕事があるわけではないからこそ難しい組織。
私は「みんなの居場所、全員が頑張れる空気」
みたいなものを追い求めていた気がします。
私はこの4年間を経て、人間として少し成長することができました。
それは自分軸ではなく、チーム軸で行動できるようになったことです。
(あやなからブログの題名が送られてきた時にガチそれなと思いました笑ぜひ読んでください)
というのも、私は昔から目立ちたがり屋で、1番じゃないと気が済まない性格だったので、
何かこのチームで1番率先して動き、チームに貢献して、輝ける在り方を模索していたのかもしれません。
私が「愛される強い組織を作る」
それくらいの気持ちで日々活動していました。
以前、リーグ前の想いのメモを見た時に、
〜リーグ期になって、少し厳しい言葉が飛び交ったときに、それでもこれはチームのため、自分のために。言ってくれているんだな。そう思えるようになるのはなんでも言い合える、信頼関係と、組織の開放さ。
「史上最強の開放的な組織体制」でFINALに繋げたいです。〜
そうありました。
全体LINEでうみがかいてくれたsnapchat協賛の取り組みを経て、「先輩後輩問わず仲が良い」と言ってくれて、その言葉を後輩から聞くことができて私は本当に嬉しかったです。
また、さらが私の誕生日の日にいつもありがとうございます。と言って、自分の組織での活動を全肯定してくれた時は、部屋で嬉し泣きをしました。(また泣いている。) 後輩に恵まれてよかったな、、そう思いながらした嬉し泣きは、いつもの悔し涙より綺麗でした笑
チームビルディングイベントやsnapchat、キッズラクロス会、世界クロスのオーストリア選手との交流。例年はなかったことに少し背伸びをして皆で挑戦してみることは、外部との繋がりが増えたり、応援してくれる人が増えたりして、チームに良い刺激を与えることができたのではないかと思います。
これらの活動を通して私が伝えたいのは
「チーム力を大切にしてほしい」。ということ。
団体競技でしか味わえない苦労や達成感、醍醐味を感じてほしい。チームワークが勝利につながることは、この25チームを通して痛感したと思います。
どんなに個々が強くても、結束力がない限り、おそらくチームは勝てないでしょう。
そしてそのチームの中でも一人一人の役割があります。
「輝く部分は人それぞれある」
と言ってもいいかもしれません。
AT.MF.DF.G.MG...
全部の行動が、チームの勝ちに繋がっていて、それはベンチもスタンドも関係ありません。
点を決めた。インターした。セーブした。
明らかに目に見えるものは、勝利に直結してるように捉えやすいかもしれませんが、
それでも
氷を買ってきてくれた。グラウンドを申請してくれた。
テーピングを巻いてくれた。
小さくて、当たり前なことで、日常化してしまっていること。一見直接的に勝利にはつながらないように見えても、この全ての積み重ねがあって、チームの1勝になっています。
これはよくゆりあとも話していたことです。
ゆりあは人一倍周りを俯瞰できる人なので、25チームの組織を作り上げる上でかけがえのない存在、そして私のメンタルもかなり支えられました。常に携帯を握りしめて仕事をしていたのは懐かしい思い出です。(ここで突然のありがとう笑)
話を戻しますが、
人には人のカラーがあって、サポートが向いている人、周りへの配慮に長けている人、盛り上げることが得意な人、寡黙だけど誰よりも準備が早い人、、、学習の中にも色々なキャラの人がいました。
自分なりの輝き方と言うものがあると思うし、
組織においては全部完璧にできるようになろうとしなくていいのかなとも思います。
それがチームの良いところ。
このチームは、それぞれの輝ける部分を繋ぎ合わせて、良い組織を作り上げることが出来たのだと思います。
ここで一人一人にメッセージを書こうかなと考えました。
あまりにも長くなるのでやめますが、1年生も含めて全員にそれぞれ伝えたいことがあって、そう思った時に
「本当にみんなとよく会話をしたな」
と気づきました。
私は本当に話すことが好きで、最近も食事中に
「一旦口閉じてちゃんと食べなよ」
と言われてしまうほど、ずっと喋っていますが、組織においてこの会話は、おそらく役になったなと自分の中では満足できる部分です。
考えていることや、悩んでいること。
話してみると意外とスッキリすることもあるし、
憧れの上手い先輩も実はこんなに悩んでいたんだな、とか
固定概念が払拭されて、親近感や共感から少し前向きになれることもあります。
今年何度もおこなった「想いの共有」は、リーグ戦への意気込みも含めて、誰かの心に響き、原動力になれば良いなと思っていました。
そうやって全員で鼓舞し合って、頂点を目指せる組織だったと私は思います。
特に私は自分がリーグでプレーをし、活躍をすることで、Bチームの人たちの原動力になりたいと強く願っていました。
そして、Vリーグで一緒に闘っていた時に、
れいさんれいさん!
そう頼って慕ってくれたみんなに恩返しをしたい、そんな想いでした。

私は22チームのてんさん、えまさん。23チームのももさん、しごいてくれたさきさん、ひかりさん、24チームすずさん.....他にもたくさんの先輩方に助けられ、支えられていたので、今年は私が誰かを支える番だ。
そう考えた時にふと、自分軸から他人軸になれていることに気づいたんです。
どうしてここまで、うまく行ってもないラクロス部に、貢献したいと思うようになったのか、
改めて考えてみました。
それは、FINALに行くことで、
「4年間、全てを捧げて取り組んできたことは、決して間違っていなかったと証明したかったから」
なのだと分かりました。
やっぱりどんなに仲の良いチームで、練習試合に勝ち続けてもリーグで勝てなければ意味がない。
結果が全ての世界で、FINAL4進出という最終的な結果は、今までやってきたことがほんの少しだけ認められた気がしました。
過程が何より大事という人もいるし、
私も過程は成長の鍵だと思っているけど、
やはり、結果が組織の印象となって終わります。
良いチームだったなと思えるのも、結果が去年より良かったから、
これが負け続けていたら、良いチームだったとはならないはずです。
色々なことをダラダラと書いてしまいましたが、
「良い組織で結果を残す」ことに執着すること
本質はこれだと思います。組織を良くすることの本質は「勝てるチーム」にするため。勝ちにこだわって、今後も組織を良くして行って欲しいです。
ここからは感謝コーナーです!
【同期へ】
本当にこの10人だから駆け抜けられました。
プライベートの集まりになると酷いほど参加率が悪いですが、何も言わなくても全員の心が繋がっていて、正面からぶつかり合える宝物のような存在です。
どの大学にも負けない最強で最高の10人だったと思います。
いろんな壁を一緒に乗り越えて、最後の最後まで闘い続けてくれてありがとう、大好きです。

【後輩へ】
かっこよくて上手くて憧れの先輩とは程遠かったかもしれないけど、後輩の存在が私のモチベーションでした。
気づいたら3年生の和にいたり、2年生と自分だけでダウンしていることもあったし、本当に学年関係なく全員が温かくて、自慢の後輩たちです。
この後輩たちとFINAL4までのぼりつめたことは一生の思い出だし、絶対に忘れません。
OF勢
ゆず、もう同じ電車にいないけどちゃんとあの時間に毎日乗るんだよ!神楽坂会しよ!来年のATをよろしくね!
せり、またシンスプが痛くなると思うけど、本番に強いからあと1年踏ん張れ!
もね、りり、あず
3人の成長を4年ATが誰よりも期待してる。
リーグ戦全力で応援しに行くから頑張ってね!
のあ、せな、うい
自分がいなくてももうみんな強いし上手いし、来年無双するの楽しみにしてる。がんばれ!
さら、この組織を託しました。さらなら大丈夫。いつでも連絡してね!
【子どもたち(まい、すみれ、エリーへ)】
3人の成長が、私の何よりもの刺激でした。
自慢の娘たちだし、今後みんながリーグで活躍している姿を見るのが本当に楽しみ!
誕生日もみんなで祝ってくれたり、ご飯の予定を定期的に立てたり、可愛すぎる娘たちに囲まれて幸せでした✨
まいもうタメ口でいいよ笑
すみれ、とりあえず無事日本帰っておいで。
エリー、トイレに私のメガホン忘れないでね。笑笑
【コーチの方々】
熱いご指導本当にありがとうございました。
コーチの方々には、技術面でも組織面でも、私たちでは手の届かないチャンスをたくさん下さって、伸び伸びと挑戦できる環境を作っていただきました。コーチの方々と一緒にFINAL4の舞台で戦うことができて、幸せでした。しんごさんの涙が4年間の全てを物語ってます、、漢泣
本当にお世話になり、ありがとうございました。社会人になっても、仲良くしていただきたいです!
【ななこさん】
圧倒的エースで自慢の親でした。
ずっと背中を追いかけてたし、ななこさんに上手くなったね、と褒められることが生き甲斐でした!たくさん試合を見にきてくださり、声をかけてくださってありがとうございました。
【すずさん】
引退した後もずっと気にかけてくれて、本当にありがとうございました。
昨日も同期のような会話をしていて、あまりにも生意気な後輩だったと思いますが、毎回LINEで報告したり、励まされたり、存在に救われていました。
また定時退勤ディナーしましょう笑
【てんさん】
ラクロスを始めた原点。
たくさんのことを教えてくださり、支えてくださりありがとうございました。これからも一緒に働きます。笑
【やめてしまった同期】
輝くフィールドが違っただけで、一生の仲間に出会えたことに違いはないと思ってます。
多分自分が一番みんなと会ってるかな笑
それくらい皆自分の強い軸があって、一人一人を尊敬しています笑
自分が試合に出てるだけで泣ける、って言ってくれたのが嬉しくて、喜ばせたい一心でした。
毎試合きてくれてありがとう。
【ハルさん】
自分の強みは、1年生の頃ハルさんが見つけて磨いてくれたし、去年の意気込みブログでも書いたけど、諦めないことの大切さを教えてくれました。
次は私とさやの好きな、回らないお寿司がいいです。よろしくお願いします。
【家族】
4年間ラクロスを思いっきりさせてくれて本当にありがとう。
橋の下で拾ったかと思うくらい突然変異な娘が産まれたとよく言いますが、この負けず嫌いさは父そっくりだし、涙脆いところは母に似ました。
3歳から習わせてくれたテニスをやめてしまい、本当はテニスを続けてほしかったんだろうなとわかっていましたが、
それでも最後は全力で自分の選んだ道を応援してくれて、本当に感謝しています。
妹と比べて世話が焼ける運動一筋すぎる長女ですが、これからも温かく見守ってほしいです。
次は我らが誇るATリーダーさやです。
さやとは、どんなに厳しい言葉が飛び交っても絶対に切れない信頼と絆がありました。昔から仲がいいというのもありますが、その絶対的な絆は本当に熱いもので、プレーで強いことを言われても、プライベートはすぐに切り替わる男(漢)のようなサバサバ感が私は大好きです。(褒めてるからね)
きっとポエマーのような、泣かせるブログを書いてくれるでしょう。
さや!楽しみにしてます!
最後になりましたが、これからも学習院大学ラクロス部女子の応援を、何卒よろしくお願いいたします。
そして課金をしてまで凝った公式instagramも、引き続きチェックしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
Higher
れい

